【鹿児島旅行ブログ】いざ、絶景で世界遺産の温泉へ2日目!
煎茶道家翼仙が鹿児島へ絶景と温泉を求めて旅した記事です。
こんにちは。
煎茶道東叡山翼仙教室の翼仙(よくせん)です。
前回の1日目の旅から結構な満足具合でございました。(さすが鹿児島です。)
※この記事は旅ブログからお引越ししてきた記事です。
ーーーーこの記事の目次ーーーーー
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熊本編と鹿児島1日目の記事を見て、けっこうスケジュールがタイトに見えたようで、時間の割に観光名所行き過ぎ、と言われました。
九州には滅多に来ることがないので、欲張って色々見て回っちゃうんですよね。2日目の旅行もめっちゃ観光名所行きますよ♪(´ε` )
日本一の焼き物「薩摩焼」の郷へ
皆さんは自宅にお気に入りの焼き物はありますか?
私はビールマグは焼き締めた岡山県の備前焼(びぜんやき)、煎茶道具は磁器(じき)の京焼、パスタを乗せる皿は島根県の出西窯(しゅっさいがま)、米を炊くなら三重県の伊賀焼の釜を使います。
自分の身の回りのものにちょっとしたこだわりを持つ、最近流行りの「丁寧な暮らし」です。
各都道府県には魅力的な窯場がたくさんあって、特徴がありますよね。
その中でこの薩摩焼(さつまやき)は凄いんです。
日本一美しい陶器と言われています。
薩摩焼は白薩摩(しろさつま)と黒薩摩(くろさつま)があり、文字通り表面の色合いです。白薩摩は薩摩藩の当主である島津家のみ使用を許されていましたが、余りの美しさから評判を呼び、今では天皇陛下のお部屋にも飾られてるとか。
そんな私はもちろん「白薩摩」を購入しました(気持ちは大名家です)。
クリーム色の表面、透明な釉薬(ゆうやく:ガラス質のコーティング材のようなもの)の中には無数の貫入(ヒビのこと)、江戸時代の日本画の琳派(りんぱ)のような色絵(金の下地に大和絵を鮮やかに描く派閥)が描かれています。
その技術、薩摩焼の歴史、作家さんのストーリー。使うたびに鹿児島の美しい情景を思い出します。ますます愛着が湧きますね。
お土産の話で脱線しました。
鹿児島市内から車で約一時間。
鹿児島県東市来町(ひがしいちきちょう)の美山(みやま)地区にある「美山焼物の郷」に到着します。
沢山の窯元さんのギャラリーやら物販スペースがあります。
その中で「薩摩焼」を詳しく知りたい方はこちらに行ってくだい。第15代沈寿官(ちんじゅかん)窯のギャラリーです。
ーーーーーー基本情報ーーーーーー
名称:沈壽官窯
ふりがな:ちんじゅかんがま
所在地: 〒899-2431鹿児島県日置市東市来町美山1715
営業時間: 午前9時00分~午後5時
定休日 : 第1・第3月曜日
連絡先:TEL 代表 099 274 2358TEL 売場 099 274 0305
アクセス:JR鹿児島本線伊集院より車で約9分、鹿児島市街地から美山インター下車後に約20分
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無料駐車場に車を置くとすぐ目の前にある沈壽官(ちんじゅかん)窯に行きました。薩摩焼の歴史は豊臣秀吉の時代、朝鮮半島に攻め入った事から始まります。
つまり薩摩藩が400年前に連れてきた朝鮮人陶工からの15代目なのです。
九州というのは朝鮮や中国から近いため、鎖国の時代も、文化や人が多く往来していました。薩摩藩は琉球(いまの沖縄県)を介して中国と貿易していました。なので生活の隅々に中国やら朝鮮の影響を受けた痕跡が見られます。
沈寿官窯の立派な門の先には「石敢当(いしがんとう)」がありました。
それは道の突き当たりや門・橋などに「石敢当」の3字を石に刻んで立てたもので、邪気を払うとされます。中国から伝わった独特の文化です。
また門の奥には石像があり、これは「トルハルバン」と言います。朝鮮のチェジュ島の文化で魔除けの意味があり、石製の爺さんという意味だそうです。これ以外に日本で見かけるんですよね(京都の晴明神社とか)陰陽道に関係してるのかな?
すでに門からしてグローバル。さすが鹿児島。
しかし驚くなかれ。門をくぐり、奥に行くと沈壽官の登り窯があります。朝鮮人陶工が日本に来るまでは、登り窯は存在しませんでした。もしかしてこれは、日本最古の朝鮮人陶工オリジナル登り窯では?!文化を伝えてくれた事に感謝です。
近くには登り窯で使用する薪が積まれていました。薩摩焼は陶器です(正確には陶器と磁器の間の炻器)薪で火を焚くことにより、自然風味な焼きムラがつきます。それが陶器の良さになります。
いやー買っちゃいましたよ。白薩摩の後手急須(ごてきゅうす)です。
優しい膚色(はだいろ)を基調として、ガラスばりに透明な釉薬の中には貫入が良い風味を出してます。表面にはツタに釣り下がる葡萄(ぶどう)が描かれています。
葡萄はその果実の実りの多さから多産・豊穣・豊かさの象徴です。
注ぎ口にまで丁寧に描かれていて可愛いくて大満足です。
鹿児島の昔ながらの街並みを見る!
ーーーーーーーー基本情報ーーーーーーーー
名称:知覧武家屋敷庭園
ふりがな:ちらんぶけやしきていえん
営業時間: 9:00~17:00
定休日 : 年中無休
連絡先:TEL 0993-58-7878、FAX 0993-58-7877
アクセス:指宿スカイライン知覧ICから車で約15分
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薩摩焼の郷から車で約1時間半、山間にある集落に着きました。
いくつか町営の駐車場があってそこに適当に停めます。
駐車場の角にも「石敢富(いしかんどう)」がありました。
あまりにも山間にあるので期待してませんでしたが、その分驚きました。
街並みが整理されていて綺麗ですね。
生垣やら石垣がちゃんと整えられてます。
まっすぐな道の先はT字路になっています。
ここは武士の町。
敵方に攻め込まれた時に相手の勢いをころすためにT字路やY字路が多いそうです。ここは薩摩藩の外城(鹿児島各地に点在してる武士の居住集落)常に戦を前提に作られているんですね。
鹿児島の古民家「薩摩二ッ家」
格式を重んじる薩摩独特の家の形状です。
客人をもてなす「オモテ」とトイレや台所など日常生活の「ナカエ」が分かれています。つまり二棟の家があるんです。その間は樋の前(といのま)で繋がっています。
同じ日本の古民家でも東北と鹿児島だとけっこう違いがありますね。なんとなくL字の感じが「南部曲り家」に似ていると思いましたが、こっちの古民家は縁の下があったりと開放的な感じ。温暖な気候だからかな。
家の周りの石垣は綺麗に積まれてます。石積みと言えば沖縄の世界遺産「中城城跡(なかぐすくじょうあと)」を思い出します。万里の長城を作った中国の高い土木技術由来なんでしょうが、整然と積まれてる感じがどこか美しい。
またお庭も美しいんです。
枯山水の石庭のようですが、ツツジやゴツゴツした巨岩を上手く生かして庭に配置しています。家の縁側から見たらまるで絵画のように上手く配置されています。この美意識はどこから来ているのか。
地元の人に聞いたのですが、都市伝説的な話で恐縮ですが、鹿児島には平安時代末期に平家の落人が上陸したそうです。
もちろんこの辺にも来ていたそうで、京都の美意識をベースとしてこういう庭がつくられたのかな。この辺はキツイ薩摩訛りじゃなくて、上品な京言葉を話される方がいらっしゃるそうです。
次は世界遺産の指宿温泉へ。ここから約1時間程度で到着します。
道中は見渡す限りの茶畑、そう有名な「知覧茶」です。
この茶畑も平家の落人が京都から持ってきたお茶の種を植えて出来たとか。
ちょっと寄り道してどれくらいの茶畑があるか見てみましょう。
茶畑の絶景「大野岳展望所」
ーーーーー基本情報ーーーーーー
名称:大野岳展望所
ふりがな:おおのだけてんぼうじょ
営業時間: 自由拝観
定休日 : 年中無休
連絡先:0993-36-1111(南九州市頴娃支所地域振興課)
アクセス:・指宿スカイライン「頴娃IC」から約15分・番所鼻自然公園から約20分
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知覧と言えば「お茶」が有名です。
鹿児島県というのは、緑茶の生産高は日本で2番目に多いんです。
そして知覧町は、市町村別で言えば、緑茶の収穫量は日本で1番多い町です。
つまり茶畑の密度が日本一高い。
一面緑の楽園のような風景が見れます。
IPHONEで撮影してこれ。めっちゃ綺麗じゃないですか。
なだらかな平野の大地に、そこ狭しと茶畑があります。
大野岳展望所はこういう風になってます。
180度の景色が一望できるように整備されてます。
ここでピクニックがてら茶畑を見て、開聞岳を見て、鹿児島に暮らすありやなー。
展望所の反対側も凄い。
東シナ海と海沿いの茶畑が一望です。
茶畑ってなんでこんなに綺麗なんでしょう。
整然と植えられてるし、何より青々とした葉っぱが美しい。
露払いのプロペラ風車も茶畑って感じですね。
え、鹿児島が浦島太郎の聖地なの!?
開聞岳を見上げる薩摩半島の南端には、竜宮伝説が残る歴史深い神社があります。
その名も「竜宮神社」そのままですね笑
楼門はどこか中国趣味。
その名も竜宮門(りゅうぐうもん)。
朱色の壁面が目を引きます。
横からは開聞岳が綺麗に見えます。
手前の崖を下ると海岸線にでます。
そこにはウミガメの産卵ポイントがあります。
やはり浦島太郎伝説はここが発祥なのでしょうか。
日本一の絶景露天風呂♨︎
ーーーーー基本情報ーーーーーー
名称:たまてばこ温泉
所在地:〒891-0511 鹿児島県指宿市山川福元3292
営業時間: 9:30~19:30(受付は19:00まで)
定休日 : 木曜日(祝・祭日の場合は翌日)
連絡先:0993-35-3577
アクセス:JR指宿駅下車 鹿児島交通で「ヘルシーランド入口」下車
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竜宮神社の近くには、トリップアドバイザーが選んだ最強の温泉があります。
その名も「たまてばこ温泉」。
竜宮城伝説とかけてますね。
時間を忘れてしまうほど、ゆっくりしてしまう場所という意味でしょうか。
ここの特徴は、開聞岳と太平洋の大海原を一望できるインフィニティスパです。
市営の温泉なので気軽に入れます。指宿に旅行した際は是非寄ってみて下さい。
世界遺産の砂むし風呂!!
指宿と言えば自然由来の地熱です。元から砂浜が熱いので、海岸線の砂浜で砂蒸し風呂に入ることが出来るんです。自然の地熱で熱いって世界でここだけ?
しっかり入砂してきました♪
10分以上の入砂は低温火傷の恐れがあると警告がありました。たしかに砂浜も熱くてびっくりするほどの温度でした!
さすが火山と共生する街「指宿」🌋
鹿児島はあの坂本龍馬も療養しに来るほどの温泉大国♨️しっかり癒されました(^^)
・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!
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・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!
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