【煎茶道大阪翼仙教室】徳島県の文化・大谷焼をたのしむ。
煎茶道大阪翼仙教室で使う陶器「大谷焼(おおたにやき)」について、徳島までいって勉強してきました。
こんにちは。
煎茶道翼仙教室(せんちゃどうよくせんきょうしつ)の翼仙(よくせん)です。
今回は、関西から1番馴染みのある四国、徳島県に行ってきた際の記事です。
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実は徳島県は、関西から車やバスで2時間程度で行ける好立地にある県です。
東京からも飛行機で1時間少しで徳島あわおどり空港に到着します。
今でこそ四国は、淡路島を経由した鳴門海峡大橋(なるとかいきょうおおはし)で繋がっていますが、かつては船で本州と往来をしていた島国です。
島国らしい独自の文化が沢山育っている、とても面白い地域です。
そんな徳島県の民藝品(みんげいひん:民衆工芸品)である「大谷焼」をトピックスに、地名や日常風景で少しでも気になったところを撮影、文化を想像する旅です。
煎茶道好き必見!日本茶飲みながらの絶景ポイント「お茶園展望台」
阿波藩主(あわはんしゅ)の蜂須賀公(はちすかこう)が渦潮(うずしお)を見ながら茶道のお茶を飲んでいたとか。
言い伝えの通り、お茶園展望台から世界最大「鳴門の渦潮」を見ることが出来ます。
橋のたもとが少し波が乱れているのが見えます。
あれが朝夕だとうず潮になっているそうです。
徳島県の街並み
鳴門市から徳島市へ行く道中、藍住町(あいずみちょう)に寄ります。
藍住町の古い街並みがあるエリアに入ると、緑泥片岩(りょくでいへんがん)の塀がありました。
緑泥石は雨に濡れるとその青さが際立つ、和歌山や徳島でしか採取できない高級な石です。
リッチですねー。しかも瓦屋根まで付いてます。
緑泥片岩はすでに採集禁止になっていて、一般家庭でこれほどの量を使用した緑泥片岩は全国どこへ行っても見れないのではないでしょうか。
徳島県ならではの風景ですね。
ちなみに、みなさんこの青い石、どこかで見たことありませんか。
実は、京都の枯山水庭園(かれさんすいていえん)などの石庭ではこの緑泥片石(京都では阿波青石と言われています)が使われます。
阿波青石を好む代表的な作庭家は重森三玲氏が挙げられますね。
煎茶道、日本茶好きは必見!大谷焼の郷へ!
徳島県鳴門市の山沿い。
大麻町という古神道と馴染みの深そうな地名のこの場所に、窯元が6軒あります。
焼き物の郷は、粘土質の土がある、釉薬となるガラス質の鉱物がある、など条件が幾つかあり、日本国内で昔からの窯元がある地域は限定されています。
ここ大谷焼の郷では、たくさんの粘土がとれるそうです。
鳴門の渦🍥で有名な鳴門市には、海だけでなく、山の恵みもあるようですね羨ましい。
香川県から伸びてくる山々に挟まれた、まさに谷地の真ん中に、大谷焼の郷はあります。
大谷焼ってなに?特徴は?
大谷焼は徳島県鳴門市大麻町(なるとしおおあさちょう)において約230年の歴史がある徳島を代表する陶器です。大谷の土は鉄分が多く、ざらりとした風合いとかすかに金属的な光沢を感じさせる質感が特徴です。
大谷焼の名前の由来は、大きな山の谷地にあるため「大谷焼」とのことです。
そのまんまで分かりやすいです。🏺
さらに見た目の特徴として1つだけ言わせていただきます。
「でかい、、」
なんて大きさでしょうか!
身長170センチの友人と並んで撮影してこれです。
これどうやって粘土をこねて、焼いたのでしょうか。
よっぽど粘り気の強い粘土なのでしょう。
大谷焼の特徴なんですが、藍染め液(あいぞめえき:阿波藍が有名)を貯めるため、大きな水甕(みずがめ)を作る必要がありまして、「寝ろくろ」という技術が発達しました。
これにより、日本最大級の焼き物が徳島県で作られるようになったのです。
のっぺりとして、外側の釉薬が自然光を反射させ、生活用品として使われているやうな民藝的な雰囲気を醸し出しています。
大谷焼の窯元「森陶器」さんのギャラリー奥には大きな登り窯がありました。
この土で出来た登り窯、蔦が伸びてきた自然と共生した感じ。
民藝好きとしてはたまらない空間。
大きな甕がそこかしこに。
水甕です。
徳島県は藍染めの産地。この大甕が藍染め液をストックしていたとか。
訪問させていただいた森陶器さんの基本情報はこちらです。
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住所:〒779-0302徳島県鳴門市大麻町大谷字井利ノ肩24番地
電話番号:088-689-0022
営業時間:平日8:30~17:00、日曜日9:30~16:30
定休日:工房は日曜、 店は年末年始のみ休み。
アクセス:鳴門ICより車で約8分、JR阿波大谷駅より徒歩約10分
駐車場:あり(約25台分)
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今回購入した煎茶道翼仙教室でつかう大谷焼とは。
そんな大谷焼の郷で買った、こだわりの一品はこれです。
大谷焼の壺ミニ。
茶筅と一緒に置くと、大きさがわかります。
あれほど巨大だった水がめがこんなに可愛いサイズに!
まさに原点回帰というべき作品。
大谷焼の特徴である土色と自然光を美しく写し出す釉薬、そして大量の藍染液を蓄える丈夫で大きな壺だった初期大谷焼の特徴を捉えたこだわりの一品。
どうやってお茶会に出そうか、どうやって床の間に飾ろうか、どうやって日常で使おうか。考えるだけで楽しくなってきますね。
・煎茶道翼仙教室の翼仙(よくせん)とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!
http://yokusen.hatenablog.com/entry/2019/12/07/142829
・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!
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