煎茶道大阪上本町教室ブログ

煎茶道大阪上本町教室のブログです。大阪や京都で煎茶道教室やお稽古、初心者向けに習い事や趣味としてはじめての日本茶ワークショップを企画してます。国内旅行や地方文化についても書きます。

日本最古のお茶「日吉茶園」と滋賀県大津のおすすめスポット紹介

煎茶道(せんちゃどう)でおなじみの日本茶ですが、今回はその日本茶の発祥の地と言われる滋賀県大津市坂本にある日吉茶園(ひよしちゃえん)や、その周辺を旅した記事です。

 

 

ーーーーーーこの記事の目次ーーーーーーーー

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こんにちは。

煎茶道東叡山翼仙教室の翼仙(よくせん)です。

今回は、日本最古と言われる滋賀県大津市にある「日吉茶園(ひよしちゃえん)」の記事です。

 

皆さんは普段、ご自宅でどんなお茶を飲まれているでしょうか。

・ペットボトルのお茶

・地元のお茶

・行きつけのお茶屋さんのお茶

・旅先で気に入ったお茶

 

色々なお茶があると思いますが、そのお茶ってどこからやってきたかご存知ですか。

いま日本であれだけたくさん育てられている「茶の木」とは、実は外来の植物で、昔の資料なんかでは「南方の植物(なんぽうのしょくぶつ)」と記されています。

つまり暖かいところでしか育たないので、四季がある日本列島では自生(じせい)しにくかったんですね。 

 

ちなみに世界ではじめてお茶を発見したのは、中国の黄帝(こうてい)だと言われています。中国の伝説のような話ですが、黄帝は神農(しんのう)という別名でも呼ばれ、毒消しとしてお茶を日常的に食していた、といわれています。(※諸説あり)

 

その時に中国語で、茶(テー)が日本に輸入され、茶(ちゃ)と和音で言うようになり、紅茶が世界に輸出され茶(ティー)と言われるようになったとか。

 

日本にはじめて「茶」を持ってきた人は最澄さん!

そんなお茶を日本に初めて持って来たのは、日本史の教科書にも載っている比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)で有名な最澄(さいちょう)さんだと言われています。

 

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煎茶道に関係するに日吉茶園をはじめた最澄

最澄さんは、滋賀県大津市の坂本で生まれ、遣唐使(けんとうし)として唐(現在の中国)に留学し、帰国後は比叡山延暦寺を建て、天台宗(てんだいしゅう)の開祖となりました。

 

 

比叡山延暦寺の総本山は、今でも滋賀県にあり、坂本にある滋賀院門跡(しがいんもんぜき)です。

比叡山の正式参道も滋賀県大津市坂本にあります。

これだけの重要文化財が滋賀にあるって、みなさん、これ初耳学じゃないですか?

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滋賀県側から登る比叡山延暦寺の正参道

 

日本茶発祥の場所は、ここ滋賀県!?

ーーーー基本情報ーーーー

名称:日吉茶園

ふりがな:ひよしちゃえん

住所:〒520-0113 滋賀県大津市坂本3丁目10

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そして日本最古の茶園はここ、滋賀県大津市坂本にある「日吉茶園(ひよしちゃえん)」だと言われています。

京阪電車比叡山坂本駅(ひえいざんさかもとえき)」から徒歩10秒、つまり駅の目の前にあります。

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比叡山坂本駅に近くにある日本最古の日吉茶園

私が所属する煎茶道の流派では、5月の新茶の茶摘み時期に、神事として茶摘みをしたのち、日吉大社に奉納する儀式を行います。

この日吉茶園は煎茶道というか、お茶業界の人にとっては、とても関係の深いものなんですね。

 

ちなみに日本最古の茶園は3つあり、ここ滋賀県大津市にある日吉茶園、京都祇園にある建仁寺(けんにんじ)の茶苑、京都高雄にある栂尾高山寺(とがのおこうざんじ)と言われています。

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最澄さんが中国に留学し、その際に中国の茶園で茶の種をもらい、持ってきたものを植えたの日吉茶園の始まりだとか。

なるほどね。

最初は実家の近くに植えたんですね。

 

ちなみにその茶の種のDNAは滋賀の他の茶園にも受け継がれているようで、実際に茶の種を見せてもらいました。

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滋賀県東近江市で見せてもらった茶の木の種子

 

ご覧ください。

かわいい種です。

綺麗に実が付くんですね。
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茶の種を見る機会がなかったので、はじめて見せていただいた時は感動しました。



 

煎茶道ゆかりの日吉茶園にきたときのおすすめグルメ。

ーーーー基本情報ーーーー

名称:日吉そば

住所:〒520-0113 滋賀県大津市坂本4丁目11−38

連絡先:0775780004

営業時間:11:30~15:30、17:00~22:00

定休日:月曜日

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ここ坂本の名物グルメは「そば」です。

寺町や宮町は、延命長寿を縁起としてかつぎ、細く長いソバが名物になる事が多いです。

例にもれず、ここ坂本も蕎麦が人気。

 

食べるなら日吉そばか鶴喜そば。

このエリアが、司馬遼太郎著「街道をゆく」で紹介されて以来、鶴喜そばが人気すぎて、毎日のように行列ができています。

 

ちなみに隣にある日吉そばが私のオススメです。

レトロな店内で、昔ながらのお蕎麦がいただけます。

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滋賀県大津市の昭和レトロな蕎麦屋「日吉そば」



 

 

ここ坂本は、実は隠れた桜スポットなんです。

日吉の馬場。

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滋賀県大津市の日吉の馬場にある枝垂れ桜。



 

滋賀院門前参道にある塔頭の枝垂れ桜。

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滋賀県大津市の滋賀院門跡参道にある塔頭の枝垂れ桜


滋賀院門跡の参道は、塔頭寺院が並んでいて、それぞれが美しい桜が植えられていて、見ていて飽きません。

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滋賀県大津市にある滋賀院門跡の参道



 

天台宗滋賀院門跡の唐門と桜。

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滋賀県の由来にもなっている滋賀院門跡



 

ちなみに滋賀院門跡に来たら、ぜひここにご着目ください。

歴史好きならたまらない「穴太積み(あのうづみ)です。

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滋賀県の由来にもなっている滋賀院門跡の石垣



3メートルはあるであろう石積みの上に、さらに瓦屋根の漆喰塀、まるで城塞です。

かつて僧兵と呼ばれ、戦国大名をも凌ぐと言われた延暦寺門前町です。

歴史を感じずにはいられないですね。

 

 

煎茶道ゆかりの滋賀県の由来となった場所・滋賀院門跡

嬉しいことに、この滋賀院門跡は、拝観できます。

ーーーーー基本情報ーーーーーー

名称:滋賀院門跡

ふりがな:しがいんもんぜき

住所:〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-6-1

連絡先TEL:077-578-0130
アクセス:京阪電鉄/石山坂本線 「坂本比叡山口駅」 下車 徒歩 5分

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滋賀県の由来にもなっている滋賀院門跡

 

立派な神輿(みこし)と、幅5メートル以上はあるかと思われるダイナミックな掛け軸です。

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滋賀県の由来にもなっている滋賀院門跡



神輿といえば、かつて延暦寺の僧が、不満があると日吉大社の神輿を担いで御所に強訴したエピソードが有名です。

 

 リフレクションで絶景を撮影!「滋賀の里坊 旧竹林院

ーーーーー基本情報ーーーーーー

名称:元里坊 竹林院

ふりがな:もとさとぼう ちくりんいん

住所:〒520-0113滋賀県大津市坂本5丁目2番13号

連絡先TEL/FAX:.077-578-0955
アクセス:京阪電車比叡山坂本駅から徒歩10分程度

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滋賀県大津市のここ坂本エリアは、日吉大社比叡山延暦寺のお坊さんが、隠居後にお住まいになられた「里坊(さとぼう)」が多く残されていて、雰囲気がとても良いです。

 

中でも立派な里坊が、この旧竹林院で、お庭が綺麗ですし、何よりあの絶景がとれます。

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滋賀県大津市にある旧竹林院




この「リフレクション写真」がとれます。

京都の観光地写真だと有名な瑠璃光院(るりこういん)の紅葉リフレクション撮影を、ここ旧竹林院でも行えるのです。

ちょっと寒い時期にいったので、こんな感じの写真が撮れませんでしたが、新緑の季節や紅葉の時期に行くことをお勧めいします。

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滋賀県大津市にある旧竹林院



 

・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!

http://yokusen.hatenablog.com/entry/2019/12/07/142829

 

・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!

http://blog.hatena.ne.jp/yokusen/yokusen.hatenablog.com/edit?entry=26006613537354011

 

・ホームページ

https://yokusenchadou.online

 

 

 

・旅好き茶道家よくせんのブログ「国内旅行編」

yokusen.hatenadiary.jp

煎茶道 黄檗売茶流教授 東叡山翼仙

(せんちゃどう おおばくばいさりゅう とうえいざんよくせん)

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