煎茶道大阪上本町教室ブログ

煎茶道大阪上本町教室のブログです。大阪や京都で煎茶道教室やお稽古、初心者向けに習い事や趣味としてはじめての日本茶ワークショップを企画してます。国内旅行や地方文化についても書きます。

【煎茶道翼仙教室】「おうちで床の間」シリーズ〜大津絵ひょうたんナマズ〜

煎茶道翼仙教室で学べる「おうちで床の間」今回は大津絵についてです。

 

こんにちは。

煎茶道翼仙教室の翼仙(よくせん)です。

 

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よくせん教室」で使用しているお道具を紹介する「俺の床の間」シリーズです。

いま流行りのDIYで、アパートに「床の間(とこのま)」を自作しちゃいました。

誰でもフローリングに30分で床の間が作れるブログはこちら→よくせんのやってみた!

 

私のコレクションを自慢する自己満足的な投稿ですが(笑)、「よくせん煎茶道教室」で実際に使用するお茶道具でもありますので、ご興味ある方はご覧ください!

 

ーー俺の床の間シリーズーー

軸:風袋付き短冊掛け軸、滋賀県大津市の民芸品 槙岡芦平作「大津絵 瓢箪鯰」

置物:建水分神社2100年創祀祭「藁人形土鈴」

置物②:無銘「青磁七宝青海波紋香炉」

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軸:風袋付き短冊掛け軸、滋賀県大津市の民芸品 槙岡芦平作「大津絵 瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」

なんともコミカルな猿が瓢箪でナマズを捕まえる(瓢箪に入れる)様子を描いた図です。大津絵は社会風刺的なメッセージが込められているため、本来人間が描かれているとこを猿にすることにより、柔らかく皮肉を込めた絵に仕上がっています。(笑)
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ちなみに掛軸の上から垂れている2本の風帯(ふうたい)は、鳥除けです!

中国では昔、掛軸を外で見る習慣があり、今でもその名残があるということで、

そのまま日本で受け継がれているということです。

習慣ってすごいですね、自分で所有してはじめてお道具のことを勉強すると、知らないことばかりで面白いです。

 

アップで見ると猿もですが、ナマズもカワ(・∀・)イイ!!

瓢箪の小さい口にナマズが入るわけないですが、これも禅問答の一種で、難しい解釈があり、ここでは省略します(という説明できないです笑)

気になる方は「瓢箪鯰」で検索してください^^
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置物:建水分神社2100年創祀祭「藁人形土鈴(わらにんぎょうどれい)」

大阪唯一の村「千早赤坂村(ちはやあかさかむら)」、ここに楠木正成公(くすのきまさしげこう)が居城にした千早城があります。このお城が敵に攻められたとき、正成公の提案で藁人形を置いて敵に矢を打たせ、敵方体力の消耗と居城している人数を多く見せる戦術を取りました。更には藁人形に打たれた矢を回収、その矢で敵を追い返したという伝説があります。それにちなみ、この村にある建水分神社(たけみくまりじんじゃ)ではこの土鈴を社務所にて数量限定で置かれています。
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土鈴とは、土を固めたものを焼成した鈴です。

鈴の音は魔除けの効果があると言われています。

動かすと、コロコロ音が鳴って、なんだかカワ(・∀・)イイ!

 

胸元には楠木正成公の御紋である「神紋菊水」が。

天皇家の御紋である菊と、水紋が合わさったものです。
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置物②:無銘「青磁七宝青海波紋香炉(せいじしっぽうせいがいはもんこうろ)」

七宝紋と青海波紋が陽刻(ようこく)されています。

ここに炭をいれて、香炉灰を温めて、香木の美しい香りを楽しみます。

先日の香道ワークショップでお香にハマりました笑

yokusen.hatenablog.com

 

 

最近日本人らしい趣味がどんどん増えていきます。

自分が好きなもので溢れる空間って楽しいです。

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今回は以上です。

次は何を飾ろうか、考えるだけで楽しいです。

和文化楽しんでいる方、ぜひメッセージくださいーい!

一緒に日本文化を楽しみましょう!