【やってみた】漆のレジェンド和歌山県で日本伝統漆器「蒔絵」をやってみた
日本の伝統工芸「蒔絵」を、漆で有名な和歌山県で体験してきました。
こんにちは。
煎茶道翼仙教室の翼仙(よくせん)です。
最近は仕事が多くて旅がしたくてしょうがないです。。
今回は紀伊国(木の国)和歌山県での漆塗体験についての記事です。
伝統文化や伝統工芸が好きな人間が、和歌山に行く理由って何だと思いますか。
瑞芝焼、スズリ、ヘラ竿、和紙、色々ありますが(笑)
実は和歌山といえば「漆」なんです。
いわゆる和歌山漆器。
和歌山漆器の中でも、根来塗(ねごろぬり)が有名です。有名というか最高級?
かつて和歌山城の場所にあった根来寺(ねごろじ)というお寺が由来となっています。
関西の方はご存知のように、和歌山県は中心部が山です。(紀伊の州=木の国なんです)果てしない山々が紀伊半島を埋め尽くしています😳
その山脈の中で、珍しくも山頂に平野を見つけ、一大宗教を築いたのが空海です。
山上密教が大いに発展していくきっかけとなったのが高野山です。霊場として発展した和歌山の山々には、修験者(しゅげんじゃ)が入山し、修験者は山の中だけでは得れない生活の糧を得るため、豊富な木材を生かして「木地師」となりました。
Wikiによると
木地師とは、轆轤(ろくろ)を用いて椀や盆等の木工品を加工、製造する職人
木地師が山中で椀や盆を掘り、山を出て、街中にある根来寺の塗師に、販売していたのではないでしょうか。
その販売先が根来寺の僧侶衆であったと言うのは、実は根来寺の開山された方が、高野山出身の方だったからです。
考えてみれば、僧侶の中には仏像を彫ったり、お寺に漆を塗りなおしたりと、木工作業に慣れている方が多いですよね。
その後根来寺は、豊臣秀吉に焼き討ちされ、根来塗の技術は和歌山市から海南市や鹿児島へ移動しましたが、細々と残っている塗りの技術がここでは大切に継承されています。
今回はその根来塗の技術が残る、海南市黒江の「紀州漆器伝統産業館」へ漆器体験をしてきました。
机には既に漆風に塗られた盆と筆。
ちなみにこの筆、白猫の毛で作られてるそうです🐱細長くて柔らかい筆先が推奨されているため、猫の毛が丁度いい感じなんですね。
実際に用いられるのは鼠の毛で、現在の蒔絵もそれで作られているとか。
盆の絵柄はいくつか選べます。
今回私は蝶々をチョイス🦋
蝶の絵柄の内側に、ウレタンを塗っていきます。
ウレタンは接着剤の役割を担っています。
(もちろん本物の漆器はウレタンではやりませんが笑)
キラキラ光るラメのような粉を上から手で撒くような形で塗します。
これが所謂「蒔絵」の由来となった「蒔き絵」です。
多く塗した粉を、さっきの筆ではらいます。
これの繰り返しで塗っていきます。
自分で色を決めて塗っていくと、没頭します。
これは良い趣味だ。
五色の蝶柄黒漆(風)盆ができました✨
あとは金粉を箒で軽く払い、表面を奇麗にします。
そしてここの会館のサービスなんですが、なんと最後に好きな名前を描けます。
既製品のお土産を買うよりよっぽど愛着が湧きそうです😊
気分は根来塗の職人^^
・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!
http://yokusen.hatenablog.com/entry/2019/12/07/142829
・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!
http://blog.hatena.ne.jp/yokusen/yokusen.hatenablog.com/edit?entry=26006613537354011
- SNS、HPはこちら!フォローお願いします。
・インスタグラム
・煎茶道翼仙教室オンラインお稽古のホームページはこちら。
・アメブロ
・旅好き茶道家よくせんのブログ「国内旅行編」
(せんちゃどう おおばくばいさりゅう とうえいざんよくせん)