煎茶道大阪上本町教室ブログ

煎茶道大阪上本町教室のブログです。大阪や京都で煎茶道教室やお稽古、初心者向けに習い事や趣味としてはじめての日本茶ワークショップを企画してます。国内旅行や地方文化についても書きます。

煎茶道家翼仙おすすめの焼き物”沖縄ヤチムン”をご紹介します。

煎茶道翼仙教室(せんちゃどうよくせんきょうしつ)でつかう沖縄の伝統工芸品「やちむん」を求めて、沖縄の読谷村と壺屋通りを旅してきた記事です。

 

ーーーーーーーーー記事の目次ーーーーーーーーーーー

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こんにちは。

煎茶道翼仙教室の翼仙(よくせん)です。

今回は沖縄が誇る焼き物「やちむん」についての記事です。

 

なぜ今回の煎茶道翼仙旅は沖縄なのか。

実はわたくし、一時期沖縄に1ヶ月ほど滞在していまして、その際に沖縄本島石垣島宮古島(みやこじま)、久高島(くだかじま)など離島を旅しました。

 

その際に出会う人や伝統工芸が異国情緒あふれてて印象的でした。

オリエンタルな美しさに感動して、いつか記事にしなければと思い、ようやく書くことができました。

 

沖縄県は、江戸時代よりさらに前から、中国と日本の海の道をつなぐ中継貿易で豊かになりました。

 

日本の半島にはない、中国大陸や東南アジアの影響を強く受けた伝統文化や民衆工芸が盛んな文化大国です。

 

エイサーや琉球三味線(りゅうきゅうしゃみせん)、泡盛や紅型(びんがた)、芭蕉布(ばしょうふ)を使用した織物や壺屋焼(つぼややき)など、他のどの都道府県にも負けないぐらいの豊かで美しい文化が、現在でも生活に溶け込んでいます。

 

沖縄の焼き物「やちむん」を知っていますか?

みなさんは、沖縄の代表的な焼き物はご存知でしょうか。

沖縄の方は、この質問をすると「やちむん」と答えます。

観光でいえば、読谷村(よみたんそん)にあるヤチムン焼の郷に行った方は多いんではないでしょうか。

 

やちむんとは、琉球(りゅうきゅう)の方言で焼き物という意味です。

沖縄の焼き物の歴史は壺屋焼(つぼややき)からはじまっていると考えると分かりやすいです。

 

壺屋焼とは沖縄県那覇市壺屋地区及び読谷村(よみたんそん)、その他で焼かれる沖縄を代表する陶器の名称です。

 

江戸時代初期の朝鮮人陶工が伝えた登り窯を中心に、灯油窯やガス窯なども用いながら伝統の技術と技法をいまも受け継いでいます。

 

壺屋焼の土と琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)

沖縄県は、サンゴ礁で出来ています。」

と言ったら混乱するでしょうか。

 

沖縄県の印象として、1番強烈なのは、やはりエメラルドグリーンと白い砂浜のコントラストだと思います。

飛行機で那覇国際空港や石垣島空港を離発着する際には、この世のものとは思えないほど美しい海が見えます。

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あれはなぜ沖縄県だけの景色になってるかというと、サンゴ礁が石化して砕けた琉球石灰岩が関係してきます。

 

サンゴ礁は、温帯の海で、綺麗な水質の海に生息する生物です。

 

琉球石灰岩は、長い年月を経て細かく砕けて、海底に沈殿します。

琉球石灰岩の海底が、地殻変動で隆起して出来たのが沖縄県ですので、しぜんと砂浜も海底も白い琉球石灰岩になるのです。

 

なので海底が白く、かつ遠浅のビーチが多い沖縄県は、日光の反射により、日本列島と比較してエメラルドグリーンの透き通った海に見えるのです。

 

話をヤチムンに戻します。

ヤチムンは、沖縄の陶土、つまり琉球石灰岩をベースとした粘土で作っています。ミネラルや鉄分たっぷりの赤土と、その上に琉球石灰岩を細かく粉砕した陶石をまぶします。そして沖縄本島の地下に眠るマンガン釉薬で絵付けをするのでコバルトブルーの沖縄らしい作品になります。

 

そんな地方文化が凝縮された焼き物、興味しかありません。

沖縄県の美しい伝統工芸であるヤチムンを訪ねて、旅をしてきました。

 

ヤチムン焼の郷に行ってみた。

那覇国際空港からレンタカーで1時間、いまや観光地として人気となったヤチムンの里に来ました。

やちむんの里はそれぞれ”独立して営業”している 19の工房が集まる地域のことを言います。

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名称:やちむんの里

住所:〒904-0301 読谷村字座喜味2653-1
問い合わせ先:098-982-9216(読谷村役場商工観光課)

開館日・休館日:各窯元によって異なります。

駐車場:無料あり

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ここは無料駐車場も完備されており、手頃な価格で焼き物が売られているので、とてもオススメです。

 

駐車場から少し歩くと、いくつかの琉球家屋が見えてきます。

沖縄の大地から作られた琉球瓦のオレンジ色と青い空のコントラストがとても美しいです。

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敷地内には、このように焼成前の、真っ白なヤチムンの原型が置かれています。

ギラギラの太陽の下に置くことで、水分を抜いているのでしょうか。
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これからどんな絵付けがされていくのでしょうか。

それにしても綺麗に成型されてますね。

 

 

これが、沖縄のマンガン焼成したヤチムンです。素朴でシンプルな絵付けが美しすぎる。

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ヤチムン焼の郷は、ちゃんと物販ギャラリースペースがあるので、ご安心下さい。

 

女子も好きそうな可愛らしい作品がたくさんあります。

職人さんに話を聞くと、どうやら女性陶芸家が多いようで、自然と可愛いく、綺麗な絵付けの作品が多くなっているようです。

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沖縄県の伝統工芸やちむん焼

 

 

 

こちらもおすすめです。

沖縄県立芸術大学名誉教授であり、陶芸家の大嶺實清(おおみねじっせい)氏をはじめ、昔ながらの伝統的な壺屋焼の技法を守る窯元たちの共同窯です。

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沖縄県読谷村にある読谷焼の郷

 

名称:読谷山焼読谷窯共同販売所

ふりがな:よみたんざやき よみたんざがま きょうどうはんばいじょ

住所:沖縄県読谷村座喜味2653-1
電話番号(問い合わせ):098-958-4468
営業時間:11時~17時
定休日:火曜・日曜
駐車場:無料駐車場あり

 

 

壺屋焼通りに行ってみた。

f:id:yokusen:20200521211610j:image

壺屋ヤチムン通りは、那覇のメインストリートから一筋はずれた静かな場所にあります。

古い琉球古民家ぎ並ぶ、ノスタルジックな雰囲気の通りで、そこには約30軒ほどの窯元や陶芸ギャラリーがあります。

 

沖縄中の陶器を揃えてるお店や、店内の電気釜で作った商品しか置かないお店、女性向けに可愛いデザインのものしか置かないギャラリーなど、見ていて飽きません。

 

陶器好きならぜひ一度は行くことをオススメします!

 

 

やちむん勉強したくばここに行け!

名称:那覇市立壺屋焼物博物館

ふりがな:なはしりつつぼややきはくぶつかん

住所:〒902-0065沖縄県那覇市壺屋1丁目9番32号
問い合わせ先:TEL.098-862-3761 FAX.098-862-3762
Email:C-TUBOYA001@city.naha.lg.jp

開館日:10 時~18 時(最終入館は17時30分まで)

休館日:月曜日、年末年始(12月28日から1月4日)

 

玄関には、大きな壺という水瓶があります。

沖縄列島は、山がほぼ無く、もちろん島であるため飲み水が貴重でした。

そのため飲み水を貯める壺が必要だったのでしょうか。年季が入った水甕(みずがめ)を至る所で見かけます。
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やちむんは、琉球王国が出来てから、先程の壺屋ヤチムン通りを中心として、発展してきたと言われています。

 

 

 

 

 

以上になります。

ご覧いただきありがとうございます。

 

・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!

http://yokusen.hatenablog.com/entry/2019/12/07/142829

 

・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!

http://blog.hatena.ne.jp/yokusen/yokusen.hatenablog.com/edit?entry=26006613537354011

 

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