【煎茶道翼仙教室】大阪の煎茶道教室で使っているお道具の紹介~水注編~
煎茶道翼仙教室(せんちゃどうよくせんきょうしつ)でよく使う煎茶道具「水注(すいちゅう)」についての記事です。
こんにちは。
煎茶道翼仙教室(せんちゃどうよくせんきょうしつ)の翼仙(よくせん)です。
今回は「はじめての煎茶道教室in大阪」で使用している、煎茶道具たちを紹介していきます!
陶磁器、民芸品、焼き物大好きのよくせんが好きな煎茶道具の仙盞瓶(せんさんぴん)についてです。
ーーーーーーーーーーーーこの記事の目次ーーーーーーーーーーーー
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煎茶道では、急須にお湯を淹れる際に水を継ぎ足す水注(すいちゅう)、別名:仙盞瓶(せんさんぴん)という道具があります。重要な役割を担う道具で、お道具の中では結構サイズが大きいものになります。大きい分、柄や絵色絵などのデザイン、形、フォルムなど凝ったものが多いんです。
煎茶道具(せんちゃどうぐ)の水注(すいちゅう)のベース?仙盞瓶(せんさんびん)?
仙盞瓶(せんさんぴん)とは…陶器製の水差し。古代ペルシャの銀器を模して明・清時代に作られたものとのことです。ペルシャとは、現在の中央アジアのイランを中心に成立していた歴史上の国家を指します。当時の中東にはローマ帝国の軍隊が駐留したりなど、ヨーロッパの文化に入っていたようです。
つまりは仙盞瓶(せんさんぴん)とは、ペルシャ→中国→日本というルートで来日し、今では煎茶道の道具の水注(すいちゅう)として、そして居酒屋ではビールピッチャーとして(笑)千年以上の時を超えて活躍しているのです!!
なんでペルシャの道具が使われているの?って疑問ですよね。
実は日本ってすごいグローバルな国だったということが分かります。
皆さんは岩手県平泉町にある「中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)」はご存知ですか?
文字通り全体に金箔が貼られた仏教の御堂です。
シルクロードを渡ってきた夜光貝を使用した螺鈿細工(らでんざいく)や象牙(ぞうげ)、宝石、沖縄の特産物を使用、仏像は京都の彫師によるものです。
1000年前の東北でさえ、このグローバル感ですよ。
人類というのはダイナミックに暮らしていたんだ!ということが分かります。
大阪翼仙教室の煎茶道具(せんちゃどうぐ)「水注」を見ていこう!
私はお茶会になどに行くと、一番最初に水注を拝見させていただきます。
ストーリーのダイナミクスさも、さることながら、絵柄というかデザインも可愛いんです。
金襴手とは…赤絵,色絵などに金彩を加えたもの。色釉と金との配色が織物の金襴の趣に似ているところから,この名が出た。中国宋代に始り,明・清代に極度に発達,この刺激により日本では江戸時代中期から作られた。
大阪翼仙教室の煎茶道具…黄交趾(きごうち)のエスニックな水注(すいちゅう)
交趾焼(こうちやき)とは…
名称はベトナムのコーチシナとの貿易で交趾船によりもたらされたことに由来します。現在のベトナム国北部で生産されていた、低火度で焼かれる鉛釉陶磁器(てつゆうとうじき)で、黄、浅黄(あさぎ)、緑などの鮮やかな色彩が特徴です
どこか東南アジアの民芸品のようなエスニックな絵付けです。
ベッタリとした表面の黄色い釉薬が、可愛らしい。
大阪翼仙教室の煎茶道具・水注「三重県の阿漕焼(あこぎやき)」
こんな伝統工芸品もあります。
三重県の萬古焼(ばんこやき)の職人が津市で窯を営んで焼いている阿漕焼(あこぎやき)。
辰砂釉薬(しんしゃゆうやく)を還元焼成(かんげんしょうせい)しています。
瓢箪型の水注で、取っ手まで紐みたいにネジネジされてます。
こだわりの逸品ですね。
細かいですよね。
こういう細かいところまで妥協せず作り上げるのが、職人技というのでしょうか。
これは「よくせん教室」で使用するお道具の一部ですが、デザインがかわいい。
お茶をしながら茶文化を、デザインを楽しみましょう!
以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!
http://yokusen.hatenablog.com/entry/2019/12/07/142829
・煎茶道 黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!
http://blog.hatena.ne.jp/yokusen/yokusen.hatenablog.com/edit?entry=26006613537354011
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(せんちゃどう おおばくばいさりゅう とうえいざんよくせん)